勉強に前向きに取り組み始めたのが小学4年生の終わり頃でした。テストでいい点を取りたい、一生懸命努力している姿をほめてもらいたい、その思いで学校の勉強に取り組みました。常にいい結果が出せていたわけではありませんが、学校の成績に関してはおおむね満足できるものでした。
ところが高3での大学受験ではどこにも合格できず、1浪での受験でも自分が志望する大学に合格することができませんでした。特に1浪の受験の際は入試での得点が前年とほとんど変化がなく、自分は勉強してもだめなんだと挫折感を味わいました。
両親が更なる受験勉強の機会を与えてくれて、2年目の浪人生活を始めました。過去の受験で国語の点数が安定しなかったので、まずは国語の勉強からやり直すべきだと考え、国語(現代文)の新しい参考書を選びました。その参考書を勉強していく中で、自分自身にはまず「論理的な思考力」を身につける必要があることを学びました。今まで文章をきちんと正しく読めていなかった、いや正しく読むという意識そのものが持てていませんでした(普段使っている日本語なんだからきちんと読めているに決まっているとたかをくくっていました)。その参考書を使い「文章がきちんと読めるってどういう状態なのか」を自分自身に教え込むようにしながら勉強を重ねました。その積み重ねによって「論理的な思考力」が少しずつ自分のものになり自力で文章を読めるようになりました。
それが他の教科にも波及し、物事の本質をつかまえて勉強を進められるようになりました。そして、ようやくこの年に自分が志望する大学に合格することができました。
高3、1浪、そして2浪の計3年間の受験勉強を経て、「確実に自分自身を高められる学力、一生ものの学力を身につけてあげられる先生」になりたいと決意し、大学時代、教育関係の会社員時代を経て、現在に至っています。